シビックテック1年目の取組と課題

概要

Civictech1年目 Advent Calendar 2020 11日目の記事です。
@t_matと申します。 本職は測量設計会社の環境調査部門の人で、いわゆる「非IT系エンジニア」ですが、プログラミングに興味があり、趣味・週末の余暇活動の一つとしてプログラミングを楽しんでいます。
Advent Calendarの枠が空いているようなので、「せっかくの機会だから何か書くかな」と思い、投稿しました。

シビックテックを知った経緯

私が「シビックテック」という言葉やCode for Japanの活動を知ったのは、第3回RESASアプリコンテストに参加した時です。RESASアプリコンテストへの参加は、元々プログラミングに興味があり、「オープンデータを活用して地域の課題解決のためにアプリを作る」という課題設定を面白く感じたためで、その時は「シビックテック」という言葉を知りませんでした。
RESASアプリコンテストでは、幸運な事に最優秀賞を頂き、その時の審査員にCode for Japanの関さん(@hal_sk)がおられ、名刺交換をしてCode for Japanという活動を知りました。また、ホームページを拝見して「シビックテック」という言葉も知りました。
休眠していたTwitterを再開すると、様々な方が「シビックテック」に取り組まれていることを知り、非常に刺激を受けました。

シビックテックの必要性

少子高齢化が進行している日本が従来水準以上の市民サービスを維持するには、ITによる効率化、省力化は不可欠であり、人口が集積した大都市部はもちろんですが、過疎化が進行する地方部こそ、サービス水準維持のためには、Society5.0、スマートシティの取組が必要です。

内閣府スーパーシティ構想を掲げるなど、日本でもスマートシティの取組が進みつつありますが、スマートシティを構成する全てのサービスを行政と既存企業で整備・運営するのはリソース的に無理があり、スタートアップ企業による新たなサービスの創出や、シビックテックが必要不可欠です。
また、こうした活動を推進するには、ガブテック(GovTech)が進み、行政に集約される様々な情報が円滑に「オープンデータ」として整備・公開される必要があります。

こうした事から、「オープンソース」「オープンデータ」「シビックテック」は今後の日本及び地域を支える大きな柱になると考えるようになりました。

【出典】内閣府スーパーシティ構想資料・・・オープンAPIが入っている。 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitykaisetsu.html#anc07

取組と課題

こうした考え方がまとまると、余暇活動としてのプログラミングが、「楽しみながらプログラミング」>「楽しみながら地域課題の解決策を考えてみる」>「楽しみながらシビックテック」という形になり、今年はその1年目でした。

こうした流れの中でスマートモビリティを趣旨とするKyoto楽Mobiコンテストが開催されることをネットで知りました。
GTFSには興味があったのですが、身近な市町村でGTFSを公開している事業者はなく、なかなか触る機会がありませんでした。本コンテストでは京都市内のGTFSが提供されること、また、京都にはちょっとした縁があることからコンテストに参加し、幸運にも、歩くまち・京都賞アプリ開発部門 最優秀賞)を頂きました。

そこで自分の新たな課題に気が付きました。
シビックテックとしては、単に何かを作るだけではなく、社会実装に取り組む必要があることです。

仕事をしながら何かしらのサービスを公開・運用するのは、やはり壁がありますが、これをどのように解消するかが、来年の私の課題になります。